チュウブは、国際認定芝を供給できる日本で唯一の天然芝生産者です。
ティフスポーツ、ティフグランド、ティフタフ、ティフイーグル等のUGA(ジョージア大学)ティフシリーズは、ジョージア大学研究基金(UGARF)及びその専属受託検査機関により、それらの品種純度維持を目的とした厳格な繁殖規約に従って継続的に監視、管理されている認定芝草(Certified Turfgrass:サーティファイド・ターフグラス)です。
米国などの芝生先進国では、認定芝草と非認定芝草は明確に区別されており、認定芝草でなければ重要プロジェクトに採用されない事もあるほど、近年、設計者や管理者の間で重要視されています。それは、芝の品種純度がその現場の中長期的な成否に大きく影響することが徐々に理解されはじめ、認定芝を選ぶ慣習が浸透しているからです。
現在、国際芝生産者協会(TPI)のCLASS Aメンバーであり、日本では唯一、ITGAP加盟生産者である、チュウブだけがこの認定芝草生産者(Certified Turfgrass Producer)として認められています。
原種苗を輸入し、国内で植え付け、栽培しなおしただけでは、認定芝草生産者として認められず、①原種苗(ファンデーション)での植付け、②品種のライセンス契約、③ITGAP加盟の3条件が揃って初めて、認定芝草生産者として認定芝草を市場に出すことが許されます。各企業が公共工事の承認願等で発行する品質証明書はあくまでその企業が独自に発行する証明であり、第三者公的機関による認証とは別物です。
ティフシリーズ各品種は、公式種子認証機関協会(AOSCA)のメンバーである全米各州の作物改良協会によって承認および認定された栄養繁殖型芝草品種(認定芝草)で、米国以外の国では、ITGAP(国際芝草遺伝的純度保証プログラム)の管理対象品種となります。
栄養繁殖型芝草は、種子型芝草品種と比較して、その品種純度を維持するため、はるかに厳しいガイドラインと第三者による継続的な監視が必要です。
国際芝草遺伝的純度保証プログラム(International Turfgrass Genetic Assurance Program : 通称ITGAP)は、芝草の品種純度維持を目的とした厳格な繁殖規約を意味します。遺伝的純度の高い栄養繁殖品種をITGAP規約(プロトコル)と組み合わせることにより、コンタミネーション(異なる品種や草種の混じり)の発生率を限りなく抑え、各品種が持つ特長どおりの芝の生産が可能になります。
ITGAPでは、現在9種類の芝草が含まれており、それらは世界各地の認定芝草生産者によって生産されています。ITGAP認定芝草には、ジョージア大学の開発品種と民間会社により育種開発された暖地型芝草品種の数品種が含まれます。
ITGAPは、訓練を受けた検査官を世界各地の生産者に派遣し、定期的に検査、評価を実施。ITGAPに登録された各芝草品種が遺伝的品質基準を満たしているかどうかを確認します。その結果、認定芝草は、品種特性(開発時に記載された特性)に対して遺伝的に同質性があり、長年に渡る生産にもかかわらず、認定芝草生産者の間で一貫した品種純度を担保することが可能になります。